女性差別に思うこと

これは私の個人的な体験であり、全女性を代表するものではない

 

あまり程度のよくない職場ではあったが、50〜60代の女性が多いところで働いていた

その女性がちょっとしたきっかけから自分が過去の職場で上司に性暴力(自分ではセクハラと言っていた)をされていたと打ち明けた

個室に呼ばれて、身体中を触られてものすごく気持ちが悪かったと言っていた

 

だんだん話しているうちにヒートアップし、触られなかった女性のことにまで話が及んだ

触られなかった女性は自分に当たりがきつかった、自分が触られなかったものだから嫉妬していたのだろう、だって触られないのは当然だ、なぜならビン底眼鏡をかけていて容姿が良くなかったからだ、と言い始めた

 

私はこの女性が、性暴力被害で心に深い傷を受けていながらも、「男は女に触られることで価値がある」という男の価値観からは逃れられていないのだな、その価値観で女性にマウントをして快感を得る悦びに走ってしまったのだな、と思った

 

別の職場でも、40代女性が客から触られるということが起こった

私はその時は今よりももっともっと愚かだったから、冗談めかして「◯◯さんが綺麗だから触られたんじゃないんですか?」と本当に最低なことを言った

一晩経って、自分がとんでもないことを言ってしまったと思った

性的被害にあった人は女性として魅力があったんだというような誤った価値観を持った本当に酷い発言だった

 

私は次の日にその女性にそんな発言をしたことを謝った

その女性は私の謝罪に対して、「大丈夫、触られることは慣れているから。あなたも若いから触られるって!大丈夫だよ」と言った

 

私はそんなことを言われ、かなり困惑した

どういう真意でその女性がそんなことを言ったのか計りかねた

 

もしかしたらその女性は深く傷つき、そして私の発言にも傷ついたが、私の価値観に合わせてそんなことを言ってくれたのかもしれない

もしかしたらその女性は深く傷つき、そして私の発言にも傷ついて、私の価値観を逆に利用して私に「そのような価値観からこういうことを言われるのはどんな気持ちだ」と言いたかったのかもしれない

もしかしたらその女性は傷ついていなくて、私の発言にも傷ついていなくて、女性が触られることが価値があると思っていてそんなことを言ったのかもしれない

 

いろんな要因は考えられるが、私は2番目だと思っている

確実に言えることは、私がその女性にした発言は最低だったということだけだ